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井上裕加里制作ワークショップ「敬礼と行進のあいだで—身体が従うとき/拒むとき」(1/28)

ギャラリー事業(展覧会)

ジャンル
美術
カテゴリー
ワークショップ
開催日時
2026年1月28日(水)
会場
京都芸術センター
料金・その他
無料
※ワークショップ/要予約
事業区分
主催事業
井上裕加里制作ワークショップ「敬礼と行進のあいだで—身体が従うとき/拒むとき」(1/28)

京都芸術センターで開催する「ニューミューテーション#6 井上裕加里 ソー・ソウエン 高田マル『ふるえのゆくえ』」展(2026年1月17日~3月15日)の出品作家である井上裕加里の映像作品制作のためのワークショップに参加し、作品にご出演いただける方を募集します。

井上裕加里は、戦後の東アジアを中心とした国家間における複合的な状況にある人々の声を聞き、私たちや国家のあいだにある境界の力学を探ってきました。展覧会では、兵役の経験を持つ知人たちへのインタビューや心理学的な質問、基礎教練の習得を通して、アイデンティティや国家と個人の関係、理解し合えなさに着目した映像作品を発表しています。本ワークショップでは、作品制作での経験を起点に、抵抗の在り方を探るワークショップを展示期間中に実施し、記録映像を発表します。

基本教練を体験し、いかに抵抗が可能かを参加者のみなさんといっしょに考えるワークショップです。

「ふるえのゆくえ」展覧会情報はこちら


■作品「敬礼と行進のあいだで—身体が従うとき/拒むとき」概要

私は、展覧会「ふるえのゆくえ」において、作品《わたし と われわれ の間で》を発表します。 本作では、他国で兵役勤務を経験した男性2名にインタビューを行いました。

彼らに話を聞こうと考えたきっかけは、ウクライナやガザでの出来事、そして特に、イランに住む知人の頭上をミサイルが通過したと聞いた際に、強い怒りを覚えたことでした。他者や他国を排除する力が強まりつつある現在において、個人として、それを起こさせないための「抵抗」は、果たして無力なのでしょうか。

私は広島出身で、これまでヒロシマをテーマにした作品を複数制作してきました。そのリサーチの過程で、広島に原爆を投下した爆撃機エノラ・ゲイに搭乗していたパイロット、クロード・イーザリーの手記を読みました。 イーザリーは、原爆投下後、自らの行為に強い罪悪感を抱き、広島の少女たちとの文通を通して救いを求めます。少女たちは手紙の中で彼に、「あなたは、ただの一本のネジだったのです」と書き送ります。 この話を、ある被爆者の方に伝えたところ、「投下したとき、彼の心は空虚だったのではないか」と語られました。 果たして、彼の心は本当に空虚だったのでしょうか。私は、たとえ「一本のネジ」であったとしても、それは全体を支えるうえで極めて重要な存在であると感じます。 またイーザリーは、受動的に命令に従った「ただの人間」であり、心が空虚だったというよりも、何も考えられない状態に置かれていたのではないかとも考えています。 そして私自身も、いつでもこの「ネジ」になる可能性がある存在だと感じています。その「ネジ」にならないために、本ワークショップを皆さんとともに体験できればと思います。

今回のワークショップでは、映像作品に出演してくれた出演者に、自国の基本教練を実演してもらい、それを参加者全員で体験します。まずは敬礼や行進といった基本教練を学び、その後、あえて司令官の命令に「抵抗する」場面を設けたいと考えています。 抵抗の仕方は一つではありません。司令官を前にすると、身体が思うように動かなくなるかもしれません。 「身体が従うとき/拒むとき」を実際に体験することで、参加者の皆さんとともに、「抵抗」とは何か、そして大きな指示や命令の前で、私たちはどのように振る舞うことができるのかを考えたいと思います。

井上裕加里


■出演内容と説明事項について

当日は基本教練やさまざまな抵抗のかたちを考えるディスカッション、グループワークなどを実施します。
ワークショップの様子を撮影した映像は、後日制作する作品に使用します。

本ワークショップの基本教練のパートでは、命令に従って動く場面があり、精神的負荷がかかる可能性があります。ワークショップ中はいつでも入退場可です。参加を取りやめた場合に、参加者の方が不利益を被ることはありません。
また屋外でのグループワークを含みます。動きやすい防寒着(華美でない色)をお持ちください。

以上の内容をご理解いただき、作品への出演にご同意いただける方を募集します。
ご不明な点がありましたら、問合せ欄のメールまたはお電話でお気軽にお問い合わせください。

基本情報

日時

2026年1月28日(水)

12:00~16:30
対象 18才以上の方。さまざまな抵抗のかたちを考えてみたい方。
作品に出演すること、記録撮影に許諾いただける方。
*作品クレジットに名前(匿名・あだ名可)を表記させていただきます。
定員 9名
料金 無料 *交通費別途支給(往復1,000円/日を上限とする)。
*滞在宿泊費の提供はありません。
申込方法 Googleフォームにて、ご応募ください。

募集締切:2026年1月20日(火)23:59まで
*申込状況に応じて早めに締め切る場合があります。
会場 京都芸術センター

プロフィール

井上裕加里Yukari Inoue

1991年、広島県生まれ。2014年成安造形大学芸術学部芸術学科美術領域現代アートコース卒業。境界線が生み出す力学について考察し、「私」と「あなた」、「私たち」と「それ以外」、個人間から国家間まで、関係性の尺度を移動させながら捉え直している。人々を区別する線が生む排除や忘却に向き合い、境界線の在り方とその問題を問い直す。主な展覧会に、「第2回白髪一雄現代美術賞受賞者個展 井上裕加里 JIN JIYAN AZADÎ 女性、命、自由」(A-LAB、兵庫、2025)。2023年、彫刻作品《こうさするこうえん》が滋賀県立美術館に収蔵された。

クレジット

主催:京都芸術センター(京都市芸術文化協会)
助成:公益財団法人松浦芸術文化財団

アクセシビリティ

参加にあたって、配慮が必要な方は事前に申込フォームにご記載ください。

〇車椅子をご使用の方へ
・車椅子を、事務所にて無料で貸し出しております。
・多目的トイレは南館1階、南館2階にございます。

〇視覚障がいをお持ちの方へ
・入口に点字案内板を設置しております。
・盲導犬、介助犬、聴導犬を伴ってのご参加の方は、事前に事務所(TEL 075-213-1000)までご相談ください。

問合せ先

京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
Tel: 075-213-1000(10:00-18:00)|Fax: 075-213-1004|
Mail: Info@kac.or.jp