SCROLL

入場無料

KYOTO EXPERIMENT 2024 Shows 【展示】ムラティ・スルヨダルモ TIDAK APA-APA

京都国際舞台芸術祭(KYOTO EXPERIMENT)

ジャンル
ダンス/美術
カテゴリー
展覧会
開催日時
2024年10月5日(土)~2024年10月27日(日)
会場
京都芸術センター ギャラリー北・南
料金・その他
無料
事業区分
主催事業
KYOTO EXPERIMENT 2024 Shows 【展示】ムラティ・スルヨダルモ TIDAK APA-APA
Melati Suryodarmo, "Exergie-butter dance" (2000), performed at the VideoBrazil, Sao Paolo, Brasil in 2005 ©Isabel Matthaeus

Shows

世界各地から先鋭的なアーティストを迎え、いま注目すべき舞台芸術作品を上演するプログラム。京都および関西における舞台芸術の変遷と動向に注目しながら、ダンス、演劇、音楽、美術といったジャンルを越境した実験的作品を紹介します。


【展示】ムラティ・スルヨダルモ TIDAK APA-APA

Melati Suryodarmo, “Timoribus” 2018, video stills. Photo courtesy of the artist.

記憶、感情、文化、歴史、政治
いつもどこでも、身体からはじまる

長時間にわたる集中的な反復行為によって、身体と社会の関係における現在を生々しく浮かび上がらせるムラティ・スルヨダルモ。身体は記憶と感情の容れ物であると語るスルヨダルモの作品は、ルーツであるインドネシアで受けた教育、アーティストとしてのキャリアをスタートさせ20年を過ごしたドイツでの生活など、常に自身の経験に立脚している。ユニークかつ切実なこのパフォーマンスアーティストの実践を、今回は上演と展示の両面から紹介する。

『スウィート・ドリームス・スウィート』は、上演される地域に暮らす28名の女性によって行われるパフォーマンスだ。揃いの白い衣装をまとった彼女たちは、バケツの中の水に足を浸して、白いストッキングを徐々に青く汚していく。緩慢に動くひとりひとりの顔つきや表情は、ベール越しのために判別がつかない。個性が抑圧された女性たちの姿は、インドネシアの社会で、あるいは世界の各地で発生している、均一化への圧力を暗示する。

インドネシア語で“It doesn’t matter. It’s OK. Don’t worry.” という意味がつく展示「TIDAK APA-APA」では、2つの映像作品を紹介。タイトなワンピースとハイヒールという出で立ちのスルヨダルモがお立ち台のように設えられたバターの塊の上で踊る代表作『Exergie – butter dance』は、2000年の発表以降、さまざまな場所で上演されてきた。溶けていくバターに足をとられ、ダンスは中断と再開を繰り返す。今回の展示では、時期の異なるパフォーマンスの記録映像がひとつのインスタレーションとして構成される。
ラテン語で「恐怖」を意味する『Timoribus』。1960年代から70年代にかけてのパフォーマンスアートの実践を参照しながら制作されたこのビデオインスタレーションでは、若者たちが暴力を演じるいくつかのシークエンスが重なり、反響していく。ソーシャルメディアのタイムラインを大量のコンテンツが流れ去っていく今、わたしたちは映像に向けていったいどんな欲望を投げかけているのだろうか?。

日時:10.5 (土) -10.27 (日) 10:00-20:00
会場:京都芸術センター ギャラリー北・南
料金:入場無料

公式サイト:https://kyoto-ex.jp/shows/2024_melati-suryodarmo2/

ムラティ・スルヨダルモ Melati Suryodarmo
スラカルタ(インドネシア)

ムラティ・スルヨダルモ<br>Melati Suryodarmo
©Melati Suryodarmo. Photo by Harry Hartantio

1969年生まれ。インドネシア出身のパフォーマンスアーティスト。舞踏家・振付家の古川あんずに薫陶を受けたほか、ブラウンシュヴァイク美術大学ではパフォーマンスアーティストのマリーナ・アブラモヴィッチのもとで学ぶ。スルヨダルモの作品は、身体とその身体が属し住まう文化や環境との関係性、また、時間やアイデンティティ、政治などのテーマを扱う。ヘルシンキ現代美術館(フィンランド、2007)、HKWベルリン(2009)、シンガポール・ビエンナーレ(2016)、マカン美術館(ジャカルタ、インドネシア、2020-21年)、ボンネファンテン美術館(マーストリヒト、2022)、アイコン・ギャラリー(バーミンガム、2023)などの国際的なフェスティバルや展覧会で作品を発表。また、インドネシア、ソロにて毎年開催されるパフォーマンスアートのイベント Performance Art Laboratory Projectを主催するほか、2021年には同市内にアートスペース Studio Plesungan を設立。ジャカルタ・ビエンナーレ 2017でアーティスティック・ディレクター、2022年から現在までIndonesia Bertutur Festivalでアーティスティックディレクターを務める。

【パフォーマンス】ムラティ・スルヨダルモ 
スウィート・ドリームス・スウィート

日時:
10.5 (土) 12:15
10.6 (日) 12:15
上演時間:180分
⚠️上演中の入退場自由。
荒天の場合、パフォーマンス会場が変更になる場合があります。
会場:京都市役所本庁舎屋上庭園

詳細はこちらから

基本情報

日時

2024年10月5日(土)~2024年10月27日(日)

2024年10月5~27日
料金 無料
会場 京都芸術センター ギャラリー北・南

クレジット

主催:
京都国際舞台芸術祭実行委員会
[京都市
ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
京都芸術大学 舞台芸術研究センター
THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)]
一般社団法人KYOTO EXPERIMENT

アクセシビリティ

ご来場や鑑賞に際してサポートが必要な場合は、可能な限り対応しますので、お問合せ先までご連絡ください。

問合せ先

京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
Tel:075-213-1000(10:00-20:00)
Mail:info@kac.or.jp