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速報📢増川建太「指でふれ火にかけかき混ぜ/る振付のレシピ(にんじん断面指なぞりショー)」上演日程決定!

投稿日
2024年11月12日
更新日
2024年11月24日
カテゴリ
お知らせ

🥕KAC Performing Arts Program 2024🥕

京都芸術センターが主催する舞台芸術事業、KAC Performing Arts Programでは、京都芸術センターの創作環境を活かし、演劇、ダンス、音楽、伝統芸能など、現代の上演芸術を探究する気鋭の若手や、最前線で活躍するアーティストを迎え、新作の創作・上演や再創作を中心に様々なプロジェクトを発信してきました。

今回、京都芸術センターとタッグを組むのは、京都の若手振付家、増川建太

増川は、舞踏の身体観をベースとして、言葉と身体の関係を探求してきた振付家。これまで、「肺は真っ黒い純白鶴2」(The Side、2023年9月)、「指で触れ火にかけかき混ぜ/る振付のレシピ」(原谷スペース、2024年6月)など、小規模ながら優れて美しいソロ作品を発表しています。

京都芸術センターとは、Co-Program 採択作品への出演、アーティスト・イン・レジデンスプログラムへの協力など、継続的に協働を行ってきました。

KAC Performing Arts Program 2024で、京都芸術センターは、今年6月に増川が発表した作品、「指でふれ 火にかけ かき混ぜ/る 振付のレシピ」のリクリエーションを増川に委嘱します。

撮影:misa shinshi

🍙見どころその①🍙
レシピ×舞踏譜×身体=触感

「指でふれ 火にかけ かき混ぜ/る 振付のレシピ」で、増川は、料理の「レシピ」と、自身の「舞踏譜」を重ね合わせることに挑戦しました。それは、ごはんをつくる欲望へのトリガーが内蔵された「レシピ」と、言葉がもたらす芳醇なイメージによって身体を駆動する「舞踏譜」が、似ているかもしれない、という増川の直感にもとづいていました。

では、そのふたつはどのように、身体とむすびつき、ダンスになるのでしょうか?

今回のリクリエーションで、増川は、五感のうちでもとりわけ「触感」にヒントを見出します。レシピと舞踏譜が、ダンサーと鑑賞者の身体にもたらす新しい「触感」とは?

🌾見どころその②🌾
共同振付への挑戦+豪華出演陣

増川は、これまで独自の「舞踏譜」に基づいて、自身の振付を行ってきました。今回のリクリエーションでは、気鋭の若手俳優/ダンサー、渡辺綾子黒田健太を迎え、初の共同振付に挑戦します。

増川独自の「舞踏譜」の手法は、異なる身体観をもつ渡辺と黒田との協働によって、どのように拡張されていくでしょうか?乞うご期待。

🍤見どころその③🍤
ダンスがつよい!

「結局は身体のことをやりたい」「ダンサーや俳優は異常な状態(舞台で人前に立つことはそもそも異常な状態だと思ってます)に耐えうる身体を持っていて、そこから逸脱した身体を引っ張れる存在だと思ってます」「最終的には、見た人に強く身体の印象を残したい」・・・

増川は現在、舞踏譜、触感、日本の戦前/戦後のレシピなど、数多くの資料を渉猟し、作品に向けて綿密なリサーチを行っています。しかし、結局、増川がこだわるのは、ステージの上にたつ、ダンサーの身体。増川、渡辺、黒田という3人のアーティストの身体は、きっと強烈に、鑑賞者の脳裏に焼き付くことでしょう。

京都芸術センターは、KAC Performing Arts Program 2024での増川との協働を通じて、まだ見ぬ美しくておもしろい瞬間を目の当たりにすることを期待しています。

🍛上演日程🍛

2025年2月8日、9日、10日、11日、14日、15日、16日(※全7回公演)

🍚振付🍚
増川建太(ますかわ・けんた)

1993年東京都出身。大学在学中に舞踏と出会い、以後舞踏の身体観をベースに活動を行う。振付や演出以前の、身体そのものが重要であると考えており、大切にしている。2023年6月の「指で触れ火にかけかき混ぜ/る振付のレシピ」ではかねてから作品のモチーフとしていたことばによる振付を、料理のレシピに書き込んで、料理を行いながらことばによる振付で身体を運ばせることを行った。

京都芸術センターとの関わりは、Co-Program はなもとゆか×マツキモエ『DAISY』(2021)への出演をはじめ、トラディショナルシアタートレーニング(2023年)への参加、アルゼンチンからのレジデンスアーティストのEmilia Álvarezとの協働(2023年)があります。また、制作室を利用して稽古や研究を行っています。

撮影:misa shinshi

🍱共同振付・出演🍱
渡辺綾子(わたなべ・あやこ)

1990年滋賀県出身。
幼少期よりクラシックバレエに親しみ、2009年より演じ始める。現在は東京を拠点に舞台・映像分野で活動中。
京都芸術センターとの関わりはCo-program お寿司「桃太郎」(2021) 、京都舞台芸術協会プロデュース「建築家M」(2012)への出演、その他ルドルフ、ルサンチカなどのカンパニーに出演する際に定期的に制作室を利用しています。

写真クレジット:Kohei Ishikawa

黒田健太(くろだ・けんた)

京都で暮らしカフェ/ゲストハウスで働きながら、主に舞台でダンサーとして活動。まだよく知らない人と一緒におどる、ねむる、そうじするといった行為を通して共通の話題にふれる実践を行なっている。
京都芸術センターとは、Artist in Residency program in Paris 2023/2024への参加、Co-Program はなもとゆか×マツキモエ『DAISY』(2021)、『VENUS』(2019)、への出演のほか、継続的に制作室を利用して作品制作と研究活動を行なう。
また、音楽家の Tsubasa Kokumai と共に本作りにおける〈共同作業〉を基に、舞台芸術の手法を応用し、ジャンル、立場、性質を問わない様々な人々との交流、実践を行う<verse-paradox>を運営しています。

写真クレジット:Foster Mickley