「キュレータードラフト2017」では、若手キュレーターによる展覧会の企画案を募集しました。これまで開催してきた公募企画「展覧会ドラフト」をリニューアルした「キュレータードラフト」では、若いキュレーターに企画の場と機会を提供することで、新たな可能性の創出を探ります。

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今年度はキュレーターの難波祐子氏による厳正なる審査のもと、30件の応募の中から青木彬、梅沢秀樹＋上村洋一、黒沢聖覇、笹原晃平、長谷川新（敬称略・五十音順）による5件のプランが一次書類審査を通過し、二次面接審査によって1件のプランが選出されましたので発表いたします。

入選者／プラン

笹原晃平「スポンテイニアス・ビューティー展（仮称）」

審査員講評 難波祐子

「キュレーター・ドラフト」という形になって初めての企画募集に、質の高いプロポーザルが多く寄せられ、最終的に5名・組の方と面接を行いました。それぞれが全く異なるアプローチで、単純な比較はできない性質のプロポーザルばかりでしたが、審査を通じて今の時代に若い世代が日本でキュレーションをしていく上での共通の関心事や課題なども、おぼろげながら見えた気がしたのも確かです。
審査の結果、「キュレーション」という行為や「展覧会」というシステムそのものに対して真摯な問いかけを提示した笹原晃平さんのプランに、新しいキュレーションのあり方を切り開く可能性を感じて、お願いすることにしました。今回の「キュレーター・ドラフト」が、多くの方々にとって、これまでにない挑戦と発見の場となることを期待します。

スケジュール

『スポンテイニアス・ビューティー －作家のいない展覧会－』
キュレーション：笹原晃平
会期：2017年2月18日（土）－3月26日（日）
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