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五感で感じる和の文化事業 創生劇場『Ophelia Glass-暗黒ハムレット』

ジャンル
音楽
カテゴリー
公演
開催日時
2015年3月7日(土)
会場
先斗町歌舞練場(京都市中京区先斗町三条下ル)
料金・その他
有料
事業区分
主催事業
五感で感じる和の文化事業 創生劇場『Ophelia Glass-暗黒ハムレット』

土方巽に師事した山本萌(金沢舞踏館主宰)を演出に、現代、古典の多様な身体をまじえて、「ハムレット」の物語を紡ぎます。

創生劇場「Ophelia Glass-暗黒ハムレット-」では、山本萌を演出に、伝統芸能に精通している小林昌廣(IAMAS教授)を脚色に招き、オフィーリアの視点から「ハムレット」の物語を紡ぎます。
出演は、日本舞踊、能、狂言、浪曲、華道、ダンス、舞踏と幅広い分野の演者たち。約1ヶ月間のクリエーションを経て、現代・古典のさまざまな身体がぶつかり合うなかで新たな表現を模索し、一つの舞台を創作します。
日時
2015年3月7日 (土)
16:00開演、15:30開場(15:00受付開始)
会場
先斗町歌舞練場(京都市中京区先斗町三条下ル)
募集要項・応募用紙
会場アクセス
・京阪電車「三条」駅下車、地下鉄東西線「三条京阪」駅下車、6番出口より徒歩5分。
・阪急電車「河原町」駅下車、1番出口より徒歩10分。
演出:山本萌(金沢舞踏館主宰)
すべてが劇の中の劇のようで、復讐劇となればレイアティーズのように直情型に復讐しようと相手に向かっていくものを、ハムレットは思慮深く悩んだ末に行動に起こせない、悩みの蛇行船である。
みんなそうじゃないか。人生は簡単に割り切れぬと言いたげで、それでいて悪巧みは明け透けだし、悪代官退治のごとく観客の期待は高まる一方なのだ。
そして最後に見事納めてしまう始末。
どの時代にも救いは必要なのだ。
脚色:小林昌廣(IAMAS教授)
オフィーリアから見たハムレット劇を観てみたい、とずっと思っていた。
自分の意思なすものを持たずに儚く死んでいったオフィーリア。
だが、彼女はたったそれだけのためにこの舞台に登場したのだろうか。
もしかすると、オフィーリア自身もそれを考えていたのかもしれない。
創生劇場とは
五感で感じる和の文化事業は、国内の貴重な伝統芸能・文化を発信し、将来に継承する拠点施設となる「国立京都伝統芸能文化センター(仮)」の誘致を目指しています。「創生劇場」は、このモデル事業として既存の分野や流派を越えた若手伝統芸能家を中心に、伝統の中に新しい魅力を生み出すべく、独創かつ意欲的な舞台を創造しています。

演出:山本萌

土方巽に師事し、暗黒舞踏派白桃房連続公演に参加。昭和51年、独立し金沢舞踏館設立。以後、郷里金沢を本拠地として国内外で作品を発表、後進の指導にあたる。特にオーストリアでは、十数年に渡ってワークショップを開催し、その成果は「変身」「シンクロン」など4作品に結実している。クロアチア国立劇場リエカでは、舞踊劇「松風」(原作:謡曲「松風」)の振付を担当、新境地を開いた。平成12年、金沢市民芸術村ドラマ工房ディレクターに就任、三年間、市民の文化活動振興に寄与した。

脚色:小林昌廣

情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。昭和34年、東京生まれ。大阪大学大学院医学研究科博士課程単位所得。医療・哲学・芸術の3点から見た身体論を構築。専門は医療人類学、身体表現研究、表象文化論、古典芸能批評。歌舞伎は3歳の頃から見続けている。古今亭志ん朝と同じ町内会であったのが自慢。主著に『病い論の現在形』『臨床する芸術学』など多数。

出演:若柳吉蔵(ハムレット)

若柳流五世宗家家元。二代若柳寿童の三男として京都に生まれる。昭和62年、流儀の由緒ある名跡、吉蔵を継ぎ家元となる。平成9年、五世宗家を襲名し、五世宗家家元となる。父二代寿童並びに兄延・寿童の高弟に学ぶ。近年は創作舞踊にも参加、異流の交流を深め後進の指導にもあたる。主な受賞に、平成20年「文化庁芸術祭優秀賞受賞」、平成26年「花柳寿應賞 第二十八回新人賞」受賞。若手との共演にも挑戦する。京都・宮川町で毎年、「京おどり」の振付、指導も担当する。

出演:豊嶋晃嗣(先王/クローディアス)

能楽金剛流シテ方。昭和48年、広島県生まれ。幼少の頃より、祖父・豊、父・敬三郎より手解きを受ける。その後、伯父・三千春、先代金剛流宗家・金剛巌に師事。これまでに「石橋」「乱」「望月」「道成寺」を開曲。北九州市民文化奨励賞受賞・「豊嶋晃嗣能の会」主催など、次世代能楽会の牽引役としての責務を担う。また「京都創生座」などでは、既存の分野や流派を超えた方々と交わり、全く新しい創作やコラボレーションを行うなど、能楽の新しい可能性に、意欲的に挑戦している。

出演:善竹忠亮(ガートルート)

大蔵流狂言方。昭和55年、神戸市生まれ。曽祖父善竹彌五郎は狂言界初の人間国宝。四歳で祖父、先代・善竹忠一郎に手解きを受け、以降、父忠重に師事。先代宗家をはじめ、一族の諸兄にも教えを受ける。昭和59年、「以呂波」にて初舞台。平成13年に「三番三」、平成21年に「釣狐」を披く。現在、立命館大学 先端総合学術研究科に在籍。京阪神を中心に狂言普及および古典だけでなく新たな芸能との創作や上演にも積極的に取り組む。

出演:笹岡隆甫(フォーティンブラス)

華道「未生流笹岡」家元。昭和49年、京都市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。3歳より祖父である二代家元笹岡勲甫の指導を受け、平成23年三代家元を継承。舞台芸術としてのいけばなの可能性を追求し、国内外で花手前(いけばなパフォーマンス)を披露。近著に『いけばな』(新潮新書)。「家庭画報」の巻頭で連載を担当中。

出演:MuDA(蠢くものたち)

ダンサー・振付家のQUICKを中心に、作曲家 山中透、美術家 井上信太ら、異ジャンルのソリスト達が集まり、
京都を拠点に平成22年夏結成。身体、感覚を極限の状態まで突き詰め、その限界値を超えてゆくことにより、
更なる未知の世界へ到達することを目的としているアーティスト集団。
生命、身体、負荷、儀式、宇宙をテーマに、ダンス、音楽、映像、美術などを使用したパフォーマンスを行う。

出演:山本瑠衣(レイアーティーズ)

平成10年から金沢舞踏館のスタッフとして、国内外の公演に参加。平成15年から舞踏を始める。平成17年から東扇派藤間流にて日本舞踊を学ぶ。平成25年、金沢舞踏館のオーストリア、グラーツでの共同制作舞踏公演「彼らの喜びを奪うことなかれ」から海外公演にも参加。平成26年、東扇派藤間流にて藤間寿市として、温習会にて「まかしょ」を踊る。日本舞踊と舞踏の二つの道を歩んでいる。

語り:春野恵子

浪曲師。東京都生まれ。東京大学卒業後、「進ぬ!電波少年」ケイコ先生としてデビュー。平成15年、上方の女流第一人者二代目春野百合子に入門。平成18年、初舞台。一心寺門前浪曲寄席、天満天神繁昌亭、山本能楽堂などに定期的に出演するほか、舞台への出演、NHKの演芸番組などで浪曲出演を重ねている。平成25年3月、初の海外公演、ニューヨーク浪曲公演を成功させ、中国、ベルリンでも公演を行なった。毎週木曜日25時~28時JFN全国放送BIG SPECIALパーソナリティ。毎週水曜日23時~ラジオ大阪Top pop Music「浪曲Pops偉人伝」コーナーのストーリーテラー担当。平成25年、「咲くやこの花賞」大衆芸能部門受賞。

音楽:河村大

石井流大鼓方。昭和35年生まれ。父河村総一郎に師事。昭和44年、京都能楽会養成会に入り、谷口正喜師に師事。その後、能楽協会京都支部に移籍、京都囃子方同明会に入会し、京都を本拠として活動。海外公演や他分野との交流も多い。平成8年、京都市芸術新人賞受賞。

音楽:新内枝幸太夫

新内流し。昭和47年、岡本珠千代師に師事。
昭和53年、勝新派初代家元・新内勝一朗(故宗家・新内勝凰師)に入門。
昭和54年、新内勝之輔の芸名でプロデビューする。昭和58年、当時の桂小文枝師(亡き五代目桂文枝師)との縁により新内枝幸太夫と改名し、独立し弥栄派を立て初代家元となり全国にお稽古場をもち、弟子の育成に励んでいる。海外また国内で幅広く新内普及に取り組んでいる。

主催

京都市、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)

企画制作:京都芸術センター
平成26年度劇場・音楽堂等活性化事業

問合せ先

京都芸術センター
TEL.075-213-1000

料金

一般前売券 2500円  学生&ユース(25歳以下)券 1500円
*当日券は500円アップ
*全席指定席 

チケット/申し込み

前売り券は完売しました。
会場(先斗町歌舞練場)にて当日券を販売します。
京都芸術センター:TEL.075-213-1000/窓口(10:00-20:00)/ウェブサイト
チケットぴあ:TEL.0570-02-9999(Pコード:441-563)