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イベント終了
エヴェレットゴーストラインズ 4バージョン連続上演
- ジャンル
- 演劇
- カテゴリー
- 公演
- 開催日時
- 2015年7月10日(金)~2015年7月12日(日)
- 会場
- 京都芸術センター フリースペース
- 料金・その他
- 有料
- 事業区分
- 共催事業
KYOTO EXPERIMENT 2014 にて上演された村川拓也の最新作『エヴェレットゴーストラインズ』。今回はただの再演ではなく、新たにつくられた4つのバージョンを連続上演する試みです。初演のコンセプトは引き継ぎ、この作品をある一つの演劇の形式であると捉え、その形式に4つの新しいアイデアを投げ入れることによって本番ごとに異なる作品を生み出します。前回同様、出演者が未定のこの作品は、演劇の不在性または世界の不確定性に向かって新たな実験の場となるでしょう。
- 日時
-
2015年7月10日 (金) – 2015年7月12日 (日)
7月10日(金)19:30(Ver.A)
7月11日(土)19:30(Ver.B)
7月12日(日)14:00(Ver.C)
17:00(Ver.D) - 会場
- 京都芸術センター フリースペース
- 作品のルール
- ・演出家が本番の数週間前に出演者候補に手紙を送る。
・手紙には劇場を訪れる時間、観客の前でどのような行為をするか指示が書いてある。
・当日劇場に来るか、来ないかは手紙を受け取った人が決める。
・この作品は出演者未定の演劇作品である。 - Ver.A「赤紙」
- 初演とほぼ同じ構成での上演。手紙は初演時の出演者達に送る。ただし、彼らはその手紙を別の人に渡し、その手紙を受け取った人はさらに別の人に渡す。つまり、最初に手紙を受け取った人の次の次の人に手紙が渡ることになる。指示の書かれた手紙はどこに向かって、誰に届くことを希望するのか。出演者候補の選定すらも放棄したこの上演は、初演よりもさらにスリリングな再演となるだろう。
- Ver.B「顔」
- ある死の記憶を共有する特定のグループ数名の出演者達による上演。一人につき何枚かの指示が配られ、同じ出演者が数回舞台上に姿を現す。しかし、どの指示に従うかは当人次第であり、この場合、指示の内容によって何回出演するかを選択することになる。彼らは舞台上で証言する。ここの不在者について。
- Ver.C「記録」
- 記録にまつわる作業集団 “ARCHIVES PAY” との共同制作。あらゆる記録装置を舞台に持ち込み、現場の一回性とその記録によって生まれるもう一つの時間軸を内包させたまま上演は展開する。狂気に満ちた記録主義者たちのつくり出す空間は、いくつもの記録装置と地を這うケーブルに囲まれ現実を窒息させるだろう。手紙を送る相手は未定。
- Ver.D「集団」
- ティッシュ配りの要領で、街に出て大量の手紙を不特定多数の人々に配る。はたしてどれだけの人が本番当日、劇場に現れるのか。もっとも不確定要素の強いバージョン。演劇体験の充足感は何によって満たされるのか。存在を観る時間、存在に幻滅する時間、存在の不在の時間。
村川拓也
演出家・映像作家。1982 年生まれ。2005 年、京都造形芸術大学卒業。2009 年まで、地点に演出助手として所属。独立後は演出家として活動を開始し、ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を様々な分野で発表している。主な作品に『ツァイトゲーバー』 (2011、F/T11 公募プログラム ) 、 ドキュメンタリー映画『沖へ』 (2012)、AAF リージョナル・シアター2013『羅生門』(2013)、『エヴェレットラインズ』(2013)など。『ツァイトゲーバー』は各地で再演され、2014 年5 月にはHAU Hebbel am Ufer(ベルリン)の「Japan Syndrome Art and Politics after Fukushima」にて上演された。KYOTO EXPERIMENT 2014 では新作『エヴェレットゴーストラインズ』を発表。セゾン文化財団助成対象アーティスト。
主催
村川拓也
共催
京都芸術センター
URL
問合せ先
TEL:070-6925-5835(制作:トヨヤマ)
E-mail:tommy@chikin-base.com
料金
2,000円(前売/当日共)
※半券提示+500円で別バージョンの観劇ができます
チケット/申し込み
E-mail:tommy@chikin-base.com
京都芸術センター 窓口(10:00-20:00)