吉野正哲(マイアミ)「Cultural Canal Curriculum 〜文化の運河、あるいは河童曼荼羅〜」
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- その他
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- 展覧会
- ワークショップ
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- 主催
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※詳細はページ下部をご覧ください。
吉野正哲(マイアミ)と京都芸術センターが協働して実施するこのリサーチプロジェクトでは、読書会、子供と大人が平等な立場で語り合う河童会議、朗読ワークショップ等、市民のみなさんの手を借りながら文化や教育について考えていきます。リサーチの成果発表として、展示や報告会を京都芸術センターで実施する予定です。
【アーティストステートメント】
「新しい教育のために」
ーー戦争が終わった後、自由になった教室で、運よく出会った生徒と先生がいた。その教室は実験室で、工房だった。先生も生徒も無礼講で、一緒になって授業をした。それは未来のわたしたちのために一番必要な時間で、夢中になって未来のために授業をした。授業には決まったカリキュラムはなかった。そこで、先生も生徒も一緒になって、誰も正解を知らない民主主義を模索した。未来の仲間たちが、もう一度、不自由な世の中に生きる事になった時に、役に立つ様に、その時間を記録した。それはいま、明るいエネルギーになるーー
教室に無礼講の風が吹いた、その瞬間を抽出してみたい。教育実践記録を協働的にREMIXする。そのために、記録の朗読を行う。その風を胸いっぱいに吸い込み、一過性の「風」を循環する「呼吸」へと転換させる。「無礼講」のモーメントをサンプリングし、ループさせ「教育におけるヒップホップ」を開発する。「教育実践記録というレコード」を「読書会というターンテーブル」に乗せ、勉強が動詞化し、現在進行形の即興授業になり、教室は広場に変容する。教育が実際に生徒たちの中で生きた知性へと変換される時、それが起こると仮定する。
明倫小学校では、戦前、すでに教室に吹き込んでいた無礼講の風を、呼吸化した人物がいた。京都市中京区で小児科医をしていた松田道雄は、明倫小学校の卒業生。小学校五年生の時に、生涯に渡って何度も文章にする事になる恩師に出会い、「大正自由教育」という「新しい教育」を体験した。全国の育児に悩む親たちを今も励まし続けている作文力は、京都芸術センター(元明倫小学校)で育まれた。
本リサーチプロジェクトを元に、市民に向けた朗読プログラムを京都芸術センターと協働で構成し、「舞台作品的な講演」と「朗読のワークショップ」などを行いたい。
吉野正哲(マイアミ)
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企画・制作 吉野正哲(マイアミ)
企画アドバイザー アサダワタル
京都芸術センター会場設営協力 ランチ!アーキテクツ 和田寛司
制作協力 向井麻理
什器協力 2m26
宣伝写真撮影 田中和人
宣伝美術協力 胃下舌ミィ
チラシデザイン 野田菜奈美
プロジェクトコーディネート 瀬藤朋、安河内宏法(京都芸術センター)
- 日時
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イベントにより異なります。
- 会場
- イベントにより異なります
- 読書会
- 教育実践記録のエッセンスと可能性を、市民の方々と共有するために企画する、小さな読書会です。全部で3回の開催を予定しています。当日資料を配付して、全員でテキストを読むので事前準備は不要です。
【1回目】9月30日(土)、14時〜16時
『現代教育実践文庫』(全38巻 太郎次郎社)の中から、厳選した実践記録を読みます。
【2回目】10月7日(土)、14時〜16時
イタリアの教育改革を推し進めた二冊の本『イタリアの学校変革論ー落第生から女教師への手紙』(バルビアナ学校(著)田辺敬子(訳)明治図書)『わたしたちの小さな世界の問題ー新しい教育のために』(マリオ・ローディー(著 )田辺敬子(訳)晶文社)の中から、厳選した箇所を読みます。
【3回目】10月14日(土)、14時〜16時
◉1時限目 『考える日本史授業』 (加藤公明(著)地歴社)から厳選箇所を読みます。
◉2時限目 『ヒップホップ・ラップの授業づくり』(磯田三津子(著)晋平太(協力)明石書店)から厳選箇所を読みます。
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上記全ての会場:会議船バッブンカッ!
定員:各回8名
要ワンドリンクオーダー、要事前予約 - 上映会「ゆめパの時間」
- 神奈川県川崎市にある子どもたちの居場所 「川崎市子ども夢パーク」 =通称「ゆめパ」。遊んで、 転んで、 立ち止まって・・・誰もが安心して自分らしく過ごせる居場所で育まれる、子どもたちのかけがえのない “じかん” を3年にわたりみつめたドキュメンタリー映像を上映します。当日は軽食のカフェも出店します。
日時:9月30日(土)、18時~19時30分(開場1時間前)
会場:会議船バッブンカッ!
入場料:1000円
定員:30名
要事前予約 - 大人と子どものスモールトーク「河童会議」
- 子どもも大人も河童になって、地球や地域、世界や社会について真面目に愉快に話し合う河童会議。9月30日に開催予定の上映会で流すドキュメンタリー映像「ゆめパの時間」の感想などを交換しながら、そこに現れる理想の世界像をキャッチしよう!
日時:10月7日(土)、10時〜12時
会場:会議船バッブンカッ!
定員:10名
要ワンドリンクオーダー(子供は無料。)
要事前予約 - 朗読ワークショップ
- 11月19日に京都芸術センターで開催するクロージングイベントで上演する朗読パフォーマンスを、参加者と協働制作するワークショップ。リサーチを元に制作した台本の他、教育実践記録、松田道雄の著書、即興、作文などを素材として用います。
【WS①】
日時:10月21日~22日の2日間。両日10時〜17時。
【WS②】
日時:11月3日~11月5日の3日間。両日10時〜17時。
会場:①、②共に会議船バッブンカッ!
定員:各回10名
対象、参加条件:①、②共に小学生3年生以上。(小学生以下は要保護者同伴)、11月19日(日)に京都芸術センターで開催するクロージングイベントに参加できること。
要事前予約 - リサーチ成果発表会
- 【展示】
リサーチの成果を展示形式で発表します。
会期:11月11日(土)〜11月19日(日)
会場:京都芸術センター フリースペース
料金:無料
【リサーチ報告会】
吉野正哲をはじめ、本リサーチプロジェクトに関わった面々がレクチャーパフォーマンスを行います。
日時:11月18日(土)14時~17時
会場:京都芸術センター フリースペース
料金:500円(ワンドリンク付き)
【クロージングイベント】
ゲストを招いたトークや朗読ワークショップ参加者による朗読パフォーマンス等を行います。
日時:11月19日(日)13時~18時
会場:京都芸術センター フリースペース
料金:500円(ワンドリンク付き)
要事前予約 - イベントの詳細や最新情報について
- 「Cultural Canal Curriculum 〜文化の運河、あるいは河童曼荼羅〜」はいままさに進行中のリサーチプロジェクトです。プロジェクトの進行状況によって、イベントの内容を変更する可能性があります。各イベントの最新情報はこちらをご確認ください。
吉野正哲(マイアミ)
京都市在住。パフォーマンスおよび即興表現からキャリアをスタートし、参加型のトークイベントの自主企画を手掛ける。HAPSスタジオ第1期利用者。元新道小学校で、2度のディスカッションイベントを実施。近年は建築現場での施工過程に携わり、表現としての建築を仲間と共に実践、研究している。京都の新進気鋭の建築家ランチ!アーキテクツ(和田寛司 )の「DIG IN THE DOMA」では基礎工事担当、「KPDショウルーム」では、地鎮祭パフォーマンス、解体工事、掘削工事を担当。Grand Openings Return of the Blogs (Jul 20–Aug 1, 2011 MoMA)でのパフォーマンス、「のせでんアートライン2019 避難訓練」でのクロージングパフォーマンスなどを行う。
アサダワタル
アーティスト、文筆家、近畿大学文芸学部教員。「これまでにない他者との不思議なつながりかた」をテーマに、様々な生活現場に出向き、アートプロジェクトの企画演出、作曲演奏、執筆活動を行う。展示演出に「まなざしラジオ!!」(東京芸術劇場,2020)、コンサート演出に「声の質問19」(東京藝術大学, 2021)など。著書に『住み開き増補版』(筑摩書房)、『想起の音楽』(水曜社)、『ホカツと家族』(平凡社)など。受賞歴に、サウンドプロジェクト「SjQ++」(ドラム担当)でアルス・エレクトロニカ2013サウンドアート部門準グランプリ、CD作品「福島ソングスケイプ」(アサダワタルと下神白団地のみなさん名義)でグッドデザイン賞2022など。
主催
吉野正哲(マイアミ)・京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
共催
上映会主催:朱雀第三児童館 子育てネットワーク
問合せ先
京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
Tel:075-213-1000(10:00-20:00)
Mail:info@kac.or.jp
料金
イベントにより異なります
WEB予約
内容や詳細は変わる可能性があります。最新情報はこちらを必ずご確認ください。
チケット/申し込み
京都芸術センターウェブページからお申込みください。
会議船バッブンカッ!
〒604-8823 京都市中京区壬生松原町39-15(スペース壬生内)
JR山陰線「丹波口」徒歩8分/阪急京都線「西院駅」「大宮」より徒歩13分/市バス「四条中新道駅」徒歩5分(3・8・11・13・26・28・67・69・203系統など)/駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください/駐輪場は10台まで。住宅地ですのでお静かに願います。