京都芸術センター|KYOTO ART CENTER
 

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イベントスケジュール

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Co-program2020 カテゴリーC採択企画 野村由香「生活のためのストレッチ 共同創作」

ジャンル
  • 美術美術
形   態
事業区分
  • 主催主催

人が大きな循環に身を委ね、目の前の選択を楽しむ営みのストレッチ

京都を拠点に活動する美術作家の野村由香はこれまで、様々な状況において、いかに人は生きることができるのかという事に関心を持ち制作を続けてきました。周りの環境と関わりながら、例えば、料理や食事といった毎日繰り返される生命活動を丁寧に行い、生き物が欠かす事の出来ない、または個人の意思でコントロール出来ない範囲を意識することで、人は目の前の事実をありのまま受け入れ、様々な状況を生きてゆくことができるのではないかと考えています。


「料理」、「食事」、「消化」、「排泄」


本リサーチでは、私たちが日々実践しているこれらの営みをキーワードに、日々の選択を楽しむための「ストレッチの形」を探ります。例えば、身体を一つの筒として捉えて、筒という条件の中でイメージするかたちを工作してみたり、一見脈絡がない対象(工場の配管、植物、古代の壺など)からも、身体に近い形や似た機能を連想することで、新しい見方を持って毎日の生活行為の在り方について考えていきます。

また、本リサーチの一環としてこれまで1人で制作してきた作品《Repetitive Activity》を一般参加者とのワークショップで取組みます。料理から食事、排泄までの流れをイメージして、素材の選択や道具の作成、押し出す行為を、共同で実践します。日々の振る舞いの中で選択の可能性を広げることをストレッチと捉え、何気ない営みについて参加者と共に振り返ります。

ーーーー
今まで一人でやってきたことを、どう誰かと共有出来るのか。作業を始めてしばらくして考えが行き詰まった時に、制作室で一人、ストレッチをしてみました。

例えば肩を伸ばす時、基点である鎖骨から、出来るだけ遠くに肘を伸ばす意識をもって、様々な方向に伸ばすと効果があるそうです。

共同創作では、ストレッチの考え方を応用し、自分の身体や生活について、ある一つの単純にした視点から考えたり、一見脈絡がないモノと比べたりして、思考を伸ばし、再び自分に意識を戻すことで日々の選択の可能性を広げていきます。

今は、工場の配管、植物、古代の壺、土偶など、身体に近い形や、似た機能を持つモノの資料を見ながら、ドローイングをしたり、工作をしたり、張り子の人体模型を作ったり、実際に身体のストレッチをしたりして、共同創作に向けて準備をしています。

身体を柔らかく伸ばすことで、ケガの予防・疲労回復が見込めるそうです。共同創作では、物事の仕組みを手がかりに、日々の営みにおける思考を柔らかくする過程を、参加者の皆さんと、ゆっくり探っていきたいと考えています。
                       (美術作家・野村 由香)
日時
【リサーチ期間】
2021年2月1日(月)ー2月28日(日)

【ワークショップ】
第1回目:2021年4月24日(土)11:00~16:00

下記の日程は中止となりました。
第1回目:4月25日(日)11:00~16:00
第2回目:5月1日(土)、5月2日(日)11:00~16:00
第3回目:5月8日(土)、5月9日(日)11:00~16:00
会場
京都芸術センター
ワークショップ
4月25日~5月11日までのワークショップは中止となりました。(4月23日更新)

ワークショップ内容:
2月に実施したリサーチを踏まえ、料理・食事・排泄といった日々の営みに見立てた、共同創作(ワークショップ)を開催します。日常での選択の視野を広げることをストレッチと捉え、何気ない営みについて創作を通して考えます。


日時:
第1回目:2021年4月24日(土)11:00~16:00

下記の日程は中止となりました。
第2回目:4月25日(日)11:00~16:00
第2回目:5月1日(土)、5月2日(日)11:00~16:00
第3回目:5月8日(土)、5月9日(日)11:00~16:00

会場:京都芸術センター
料金:無料
定員:各回5人程度
※動きやすい服装でお越しください。
※1回のみの参加も可
※ワークショップは一般公開します。
お申込:本ページからお申込ください。

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第1回目 素材探しと、道具づくりのストレッチ

芸術センターの施設内や周囲から材料となる石や植物、古新聞、雑誌などの素材を探します。探してきた素材は、消化管をイメージしたパイプ状の道具づくりと、第2回、第3回のワークショップで使用します。トイレットペーパーやラップの芯など、身の回りの物をご自宅から持ってきてもらうことも出来ます。素材の選択において、身の周りにあるものや身近に起きていること、自分の興味などを振り返りながら取り組みます。
素材探しの次は、集めた素材を使って、消化管をイメージしたパイプ状の道具を作ります。段ボールやテープなどを組み合わせながら自分の身体の一部を作るようなイメージで取組みます。

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第2回目 道具づくりと、押し出しのストレッチ

第1回目に続き、集めた素材と段ボールやテープなどを組み合わせながら、自分の身体の一部を作るようなイメージでパイプ状の道具を作ります。
パイプ状の道具が出来たら素材を選び、混ぜ込んだ粘土を、制作したパイプ状の道具に押し込んで、押し出します。道具の制作と粘土の押し出しにおいて納得するかたちを探る中で、ゆっくりと思考を柔らかくしていきます。

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第3回目 道具づくりと、押し出しのストレッチ

第1回、第2回に続き、集めた素材と段ボールやテープなどを組み合わせながら、自分の身体の一部を作るようなイメージでパイプ状の道具を作ります。
パイプ状の道具が出来たら素材を選び、素材を混ぜ込んだ粘土を芸術センターの好きな場所で、制作したパイプ状の道具に押し込んで、押し出します。道具の制作と粘土の押し出しにおいて納得するかたちを探る中で、ゆっくりと思考を柔らかくしていきます。

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身体の管をイメージして描いた絵を見ながら、段ボールを丸め、紙袋を切って貼り、筒状の道具を作ってみました。しかし、最初に作った道具は、粘土を押し込んだ反動で、繋げた部分が壊れてしまいました。壊れた所を直すと、次は粘土が途中で詰まってしまい、手で絞ることで、ようやく少しの粘土が筒の先から押し出せました。次の道具は、最初から頑丈にして、粘土が詰まらないように内側をビニールにしました。

かたちを変えて作り直す。違う素材を試す。気晴らしをして、また考える。今回の共同創作では、こうした工作における試行錯誤も、ストレッチの一部と捉えます。試行錯誤した時間が詰まっている道具は
台の上に置き、誰かが作った道具を他の人と共有出来るようにしたいと思います。散歩して、見て、作って、考えて、話して。日常の中で、無理なく思考を柔らかく出来る過程を、参加者の皆さんと一緒に探っていきたいと思っています。
                             (野村 由香)

野村 由香(のむら ゆか)/美術作家

1994年岐阜県生まれ、京都府在住。2017年金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科彫刻専攻卒業、2019年京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了。近年の展示に、奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2020 (今井蘇武橋公園 / 旧西町生活広場、奈良、2020)、六甲ミーツアート芸術散歩2019(六甲山カンツリーハウス、兵庫、2019)など。
ウェブサイト:yukanomura.net

主催

野村由香、京都芸術センター

問合せ先

京都芸術センター
TEL: 075-213-1000
FAX: 075-213-1004
email: info@kac.or.jp

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