京都芸術センター|KYOTO ART CENTER
 

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イベントアーカイブ

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FOCUS♯2 マルコス・フォレロ展-repeated trace-

ジャンル
  • 美術美術
形   態
  • 展覧会展覧会
事業区分
  • 主催主催

フランスとコロンビを拠点にして活動し、今注目を集めるアーティスト、マルコス・アヴィラ・フォレロ。彼の映像作品と新作の展示を行います。

昨年より京都芸術センターで始まった、個展形式の展覧会「FOCUS」。着実に制作・発表を続け、注目を集めるアーティストを取り上げ、鑑賞者と作品・作者とが対話できる場の創出を目指しています。

今回のFOCUS♯2に出展するアーティストは、フランスとコロンビアを拠点にして活動しているマルコス・アヴィラ・フォレロです。フォレロの作品には、紛争などの影響で暴力や抑圧を被る人々やアマゾン川流域の部族と地域社会に焦点をあてたものが多く、また音楽、パーカッション、ダンスが作品表現としてよく用いられます。彼は綿密なリサーチと当事者との協働のもと、これらの作品制作に臨んでいます。

本展覧会では、京都でのリサーチをもとに制作された新作とともに、過去作となる映像作品3点(<A TARAPOTO,UN MANATI>(2011)、<Cayuco>(2012)、<Atrato>(2014))を展示します。

フォレロは、京都に滞在し新作を制作するにあたって、冶金・製鉄工場で働いていた元職人たちをリサーチ。彼らが、工場労働の中で行っていた冶金・製鉄の動きを書道の動きとダンスの動きに翻訳することを試みます。工場で働いていた職人たち、書道家、ダンサーたちとの協働のもと、いわば「動きの伝言ゲーム」を行って、クリエィティブな身体表現をつくりだすことを試みます。

また、過去作品はいずれも彼の代表作であり、<A TARAPOTO,UN MANATI>(2011)と<Atrato>(2014)はともに、アマゾン川流域を舞台にした映像作品です。両作品では、アマゾン川流域に居住する部族とその地域社会に伝わる文化伝承の再興とアレンジが試みられています。特に、<Atrato>(2014)では、その地域の若者たちと協働して、消滅の危機に瀕していた伝統的ドラム奏法のアレンジが試みられており、音楽作品としても鑑賞できます。<Cayuco>(2012)は、モロッコを舞台にした映像作品であり、貧困などの困難な境遇におかれ、アフリカからヨーロッパに渡ろうとする人々と彼らの地中海に至るまでの道のりを題材にしています。
日時
2019年7月13日(土)‐2019年8月18日(日)
10:00-20:00
※7月14日(日)‐16日(火)は祇園祭のため10:00‐17:00
※8月14日(水)‐15日(木)は休廊
会場
京都芸術センター ギャラリー北・南
アーティストトーク+書道パフォーマンス
2019年7月13日(土)14:00‐15:30(終了予定)
会場:フリースペース
※入場無料、事前予約不要
※フランス語逐次通訳
書道パフォーマンス+ダンスパフォーマンス
2019年7月13日(土)16:00-16:20(終了予定)
会場:ギャラリー北
※入場無料、事前予約不要(来場多数の場合、入場制限を行う場合があります。ご了承ください)

スペシャルゲスト:小筆凰外(墨道家)、橋本有子(CMA: Certified Movement Analyst, Dancer)

アーティストトーク終了後、書道とダンスのパフォーマンスを行います。ギャラリー北には、冶金・製鉄業の方から採取した動きを、モチーフライティング(ラバノーテーションがルーツ)で記譜し、書道に変換したプロセスを展示しています。パフォーマンスでは、書道への変換、また書道からの動きの創出をライブでご覧いただきます。

◇小筆凰外(墨道家)
墨心書藝院主宰。5歳より京都の著名な書道家・安井吾心師に、また7歳より世界的に活躍した書道家・現代美術家 田中心外師に徹底した指導を受ける。国内の書道展及び海外での展覧会に多数出品するほか個展・ワークショップの開催、ロゴや筆文字の提供、また講演会やデモンストレーションを通じて心で観る、心を笑(さ)かせる、心を癒す書を伝え続ける。

◇橋本有子(CMA: Certified Movement Analyst, Dancer)
お茶の水女子大学講師。ラバン・バーテニエフを軸にソマティクス教育実践/研究を行なっている。2010-2014 Geomantics Dance Theatre (NY)にダンサーとして所属。またHanlon Dance&Company (HaDCo) 、William (Bill) Evans、Missy Pfohl Smith、D. Chase Angier、Yuriko Arimaらの作品に出演。その他書道家、音楽家、画家、写真家、ピアニスト、メディアアーティストらとの作品創作を行なってきた。
協力
日本冶金工業労働組合大江山支部
日本冶金工業大江山OB会
基幹労連
トレーラームービー
展覧会の様子と初日に行ったパフォーマンスの様子は以下でご覧いただけます。

動画リンク(Youtubeへ移動します)
https://youtu.be/cOqS_6lr-_E

マルコス・アヴィラ・フォレロ Marcos Ávila Forero

1983年生まれ、フランス・パリとコロンビア・ボゴタを拠点に活動するアーティスト。社会的な題材の作品が多く、また父母の出身地コロンビアとのつながりも深くあるため、南米やコロンビアを題材にした作品も多数手がける。フランスの国立高等美術学校関連団体から優れたメディア作品に贈られるマルチメディア賞(Prix Multimédia des Fondations de Beaux Arts 2011年)、将来有望な若手アーティストにパレ・ド・トーキョー友の会から贈られるLaureate Prize Découverte des Amis du Palais de Tokyo(2012年)など多数受賞している。

主催

京都芸術センター

問合せ先

TEL:075-213-1000
FAX:075-213-1004
E-mail:info@kac.or.jp

料金

入場無料

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