京都芸術センター|KYOTO ART CENTER
 

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KAC Performing Arts Program 2018 / Contemporary Theater 「Re-search and Re-direction: かかわりの技法」 リサーチ報告会

ジャンル
  • 演劇演劇
形   態
  • トークトーク
事業区分
  • 主催主催

かかわってきた。だから変わった。リサーチ対象との関係を反映し、変容していく演劇の技法について、BRDGが事例を報告する。

あるコミュニティや状況へのリサーチやフィールドワークを基にしたクリエイションでは、対象に関与していく過程が、多かれ少なかれ対象に変化を与えてしまう場合があります。そしてリサーチャー自身も、対象から影響を受けて変化を余儀なくされる場合がしばしば発生します。
こうしたプロセスを考慮するならば、結果としての「上演」の技法を作家に選択せしめる一因として、リサーチを経るなかでの、作家と対象や環境との心的距離の変化は無視できないものです。また、リサーチ対象や周囲の環境が「上演」をどのように受け止め、変化したのか(あるいはしなかったのか)のフィードバックを受け取ることで、さらに作家の技法は変化していくでしょう。

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BRDGは今年度、ワークショップファシリテーターとしても活動する川那辺を中心に、海外にルーツを持つ子どもたちを対象とした新しいワークショップを開発し、実践する取り組みを行ってきました。
これに並行し、俳優で舞台作品の演出も行う山口は、演劇の上演作品の創作に取り組み、2月には海外から京都に移り住んだ人たちへのインタビューを素材に、移住者とその子どもたちにフォーカスした作品『通信ノート』を発表しました。

京都芸術センターでは、こうしたBRDGの取り組みに並走し、リサーチと演劇技法の展開の関係について定期的なディスカッションを重ねてきました。今回の報告会は、今年度のBRDGの取り組みの成果と、これをふまえた来年度以降の展望を報告します。

会の前半では、プロジェクトの進捗を山口・川那辺がそれぞれプレゼンテーションし、問題意識の異同やリサーチ対象との距離感の違いから、かかわりかたを炙り出します。
後半では、ユニークなワークショップを多数開発してきた会田大也氏をゲストに迎え、ワークショップと作品創作の関係についての差異や、人とかかわるリサーチと、そこから作品をつくることについて、来場のみなさんもまじえて議論していきます。

ひとつの主題のもと、様々な人とかかわり、異なる場でそれを表現しようとする過程で、演劇の方法はどのように変化していったのでしょうか。そしてそれは、社会と関係を形づくるなかで、これからどのように発展していくのでしょう。
演劇や美術の専門家はもちろん、地域課題や教育の現場に取り組む方も、ぜひお越しください。
日時
2019年2月28日(木)
18:00-21:00
会場
京都芸術センター 講堂
登壇
山口惠子、川那辺香乃(BRDG)
ゲスト:会田大也(ミュージアムエデュケーター)
関連イベント
●関連上演 かもめマシーン『俺が代』/250km圏内『地震の話』『暴想』
『俺が代』2018年6月30日(土)19:00開演
『地震の話』『暴想』2018年7月1日(日)14:00開演
http://www.kac.or.jp/events/23495/

●シンポジウム「しらべの演技、演出のしらべ」
2018年7月1日(日)16:00~20:00
http://www.kac.or.jp/events/23492/

●関連企画 イアン・セガッラ(PETA)ワークショップ
【WS】2018年10月16日 (火)- 17日(水)18:30~21:30
【公開研究会】2018年10月23 日(火)18:00~21:00
http://www.kac.or.jp/events/24306/

BRDG(ビーアールジーディー/ブリッジ)

俳優・演出の山口惠子とアートコーディネーターの川那辺香乃が2011年に結成したユニット。互いがそれぞれ主体となり企画を生み出す場として「BRDG」と名付け、山口は「ビーアールディージー」、川那辺は「ブリッジ」とよぶ。山口は2012年より京都に住む海外からの移住者へのインタビューをもとに演劇作品を創作し、川那辺は地域のアートプロジェクトや、子ども・障がい者等と共にアートワークショップを行っている。

会田大也

ミュージアムエデュケーター。東京造形大学卒業、情報科学芸術大学院大学修了。東京藝術大学大学院映像研究科映像メディア学専攻在学。山口情報芸術センター[YCAM]にて2003年の開館より11年間、チーフエデュケーターとして教育普及を担当。国際交流基金主催、日・ASEAN友好40周年事業 国際巡回メディアアート展「MEDIA/ART KITCHEN」および「あいちトリエンナーレ2019」へはキュレーターとして参加。その他、企業とも協働し、学校以外の場所での教育プログラムの開発や運営に携わる。また、アーティストとして作品発表も継続的に行う。

主催

京都芸術センター

問合せ先

TEL : 075-213-1000
E-mail : info@kac.or.jp

チケット/申し込み

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助成

平成30年度文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)・独立行政法人日本芸術文化振興会

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