京都芸術センター|KYOTO ART CENTER
 

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Co-program2019カテゴリーC 和田ながら『わたしたちのフリーハンドなアトラス』リサーチメンバー募集

今年度、京都を拠点に活動する演出家・和田ながら(したため)と京都芸術センターは、リサーチプロジェクト『わたしたちのフリーハンドなアトラス』を共同で行います。 世界を表現する形式として古代から存在する「地図」は、人間がいかに世界を捉えているかを反映するものでもあり、また逆に、わたしたちの世界観を無意識に、そして根深く規定してしまうものでもあります。縮尺、記号、方角、フレームと中心、境界線といった「地図」の文法をひとつずつときほぐすことから始め、いま、わたしたちが自由になるために必要なアトラス(地図帳)のかたちを、およそ半年 をかけて探っていきます。つきまして、レクチャーやフィールドワーク、ディスカッションを通して「地図」を考えるプロセスに共に取り組むリサーチメンバーを募集します。ご自身の作品制作のモチーフと しての「地図」に魅力を感じる方であれば、活動分野や経験は不問です。ふるってご応募ください。
※本リサーチの開始にあたって、和田へ向けたレクチャーを公開します。詳しくはこちらをご覧ください。リサーチメンバーへの応募を希望される方は、このレクチャーへの参加をおすすめします。

和田ながらのステーツメント


●リサーチメンバー募集要項

活動期間|2019年8月- 2020年3月  

活動日|2019年8月31日(土)、11月2日(土)、12月21日(土)、2020年1月11日(土)、
1月25日(土)、2月22日(土)、3月14日(土)、3月21日(土)・22日(日)(※この両日は当初の予定2月29日(土)と3月1日(日)から変更) 計9回 
各日14:00-17:00

活動内容|地図についてさまざまな角度で考えるディスカッション、講師を招いてのレクチャー、地図と歩行の関係を探るフィールドワーク、参加者全員の手によるアトラス(地図帳)の構想・制作などを予定。

活動場所|京都芸術センターほか

応募条件|上記活動日に参加できる方。(参加できない日がある場合は、応募時にお知らせください。)      
なんらかの創作活動を行っていて、ご自身の制作のモチーフとして、「地図」に魅力を感じる方。美術、音楽、パフォーマンス、文学、デザイン、建築など、作品のジャンルは問いません。   

定員|10名程度 ※応募者多数の場合、選考を行います

応募方法|件名を「わたしたちのフリーハンドなアトラス 応募」とし、本文にお名前(ふりがな)・電話番号・メールアドレス・活動分野・プロフィールを明記し、下記の課題を添付したメールをinfo.shitatame@gmail.com までお送りください。   

課題|自身の日常生活の一部(例:通勤・通学路、散歩やランニングのルート)をあらわした「地図」とその説明文(800字以内)。「地図」の形式は自由です。

応募締切|7月31日(水)必着
結果通知、8月10日(土)を目途に京都芸術センターより応募者全員にご連絡します。


●和田ながら(わだ・ながら)プロフィール

京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。太田省吾、ジョルジュ・ペレック、多和田葉子など、言語の可能性を追求するさまざまな作家のテクストや、日々の記憶を主なモチーフに、日常的な視力では見逃し続けてしまう厖大な細部を言葉と身体で接写する、あるいはとらえそこないつまづくさまを連ねるように演劇作品を制作する。美術家や写真家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2015年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5最優秀作品賞受賞。2018年、こまばアゴラ演出家コンクール一次審査および二次審査においていずれも観客賞を受賞。http://shitatame.blogspot.com/



                                                        (撮影:守屋友樹)