京都芸術センター|KYOTO ART CENTER
 

EVENT
ARCHIVE
イベントアーカイブ

イベントアーカイブ

展覧会ドラフト2015 PARASOPHIA特別連携プログラム 川村麻純「鳥の歌」

ジャンル
  • 美術美術
形   態
  • 展覧会展覧会
  • トークトーク
事業区分
  • 主催主催

今年度の展覧会ドラフトは、PARASOPHIAと特別連携し審査員の河本信治により選ばれた展示プランを実現します。

写真家・川村麻純による展覧会「鳥の歌」は、「展覧会ドラフト2015」においてPARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015アーティスティックディレクターの河本信治により選ばれました。
本展では、作家が台湾で出会った人々や出来事を記録構成し、そこに生きた台湾人と日本人の夫婦や家族の姿を提示します。
これまで他者との関わりをテーマに作品をつくってきた川村は、本作を通して、台湾と日本という二つの国で表舞台には出てこない個人の経験をひろいあげ、新たな歴史を浮かび上がらせることを試みます。

―ひとは歴史から何を学びどう未来につなげるか―。
現代人に問われ続けるこの問題にひとりひとりが向き合うきっかけとなるでしょう。
日時
2015年3月7日 (土) - 2015年5月10日 (日)
10:00~20:00
会期中無休
会場
京都芸術センター ギャラリー北・南
審査員コメント
「オーラルヒストリー(口述記録)は物語である」という疑念に囚われた人を仮定してみよう。彼の人にとって、インタビューを断片化し再配置する川村の編集行為は、物語の重層化という意味でとても誠実な態度に見えるだろう。その口述内容が私的で小さな物語であればあるほど、事実という幻想に接近することにも狂喜するだろう。
知己の無い同世代の三人の、編集されたインタビュー映像で構成された川村の作品環境に迷い込んだ鑑賞者は、どのように反応するのだろうか。たぶん多くの人はただ通りすぎるだろう。しかし少なからぬ人は、自らの【常識】を拠り所に、別の物語(たぶん歴史という物語)を紡ぐだろう。でも誰かが言ったような気がする、「常識とは18歳までに刷り込まれた偏見の総体だ」と。
2015年度審査員 河本信治(PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015 アーティスティックディレクター)
関連企画
出展作家の川村麻純とPARASOPHIA参加作家との対談を行います。

1 対談 ×王虹凱[ワン・ホンカイ](美術家/PARASOPHIA参加作家)
台湾出身の美術家・王虹凱をゲストに招き、
入念なリサーチから作品をつくりあげるまでの制作プロセスについて語ります。
日時:2015年3月7日(土)16時
会場:京都芸術センター・ミーティングルーム2
※逐次通訳あり

2 対談 ×やなぎみわ(美術家/PARASOPHIA参加作家)
台湾独自の文化である移動舞台車を、ヨコハマトリエンナーレから継続してPARASOPHIAでも発表予定のやなぎみわをゲストに招き、作品を通して見えてくる台湾と日本の歴史について語ります。
日時:2015年3月14日(土)16時
会場:京都芸術センター・ミーティングルーム2
展覧会ドラフト
展覧会ドラフトは、今日様々な展開をみせるビジュアル・アートにおいて「いま求められる展覧会とは?」という命題をもとに展覧会企画を公募し、気鋭のキュレーターによる書類審査とプレゼンテーション審査を経て最終的に選出された企画を、実際に展覧会として実施するプログラムです。
作家ドラフトと展覧会ドラフトを隔年で開催しています。
本年度は、PARASOPHIAとの特別連携プログラムです。
展覧会ドラフト2015 PARASOPHIA特別連携プログラム
募集 http://www.kac.or.jp/10831/
キュレーターワークショップ http://www.kac.or.jp/events/10742/
キュレーター講座 http://www.kac.or.jp/events/10847/
二次審査・公開プレゼンテーション http://www.kac.or.jp/13172/

川村麻純

他者との関係性に関心をもち、映像と写真で作品を制作している。
2012年、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。
(主な個展)
2013 第7回シセイドウアートエッグ展「川村麻純 Mirror Portraits」資生堂ギャラリー、東京
2012「Mirror Portraits」LIXILギャラリー、東京
2011「Mirror Portraits」AIT、東京

主催

京都芸術センター

問合せ先

TEL:075-213-1000
FAX:075-213-1004
E-mail:info@kac.or.jp

協賛

株式会社資生堂

協力

PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015

一覧へ戻る